ラグ・カーペットに使われている素材を徹底解説! | カーテン・ラグの森


まいど!おおきに!まいど!!
堺の妖精でございます。

さて、本日は当店『カーテン・ラグの森』の略名『ラグ森』!! の大部分をしめる『ラグ』について少しご紹介させていただこうかと思います。

皆様ご自宅でラグやカーペットお使いでしょうか?
現在購入を検討している、またはお買い替えを御検討中の方に本日はラグ・カーペットの『素材』についてご説明させていただきます!

どんな素材があるの?



ラグはカーテンと違い直接肌に触れる機会が多いので、素材感が非常に気になる所かと思います。
私、堺の妖精が下記に簡単にまとめさせていただきましたので参考にして下さいませ。


1.ウール(Wool)




メリット
・冬暖かく夏涼しい
・燃えにくい
・繊維がつぶれても復元する力がある
・汚れにくく水分を弾きやすい
・抗菌消臭機能
・自然素材で環境に優しい

デメリット
・他の素材と比較し価格が高い
・無駄毛(遊び毛)が出やすい
・天然素材特有の匂いがある

まとめ
メリットとして、暖かみがある風合いが魅力のウール.冬場に活躍してくれることはもちろんですが、その見た目から想像もできないかも知れないですが夏でも使いやすい素材です。
その理由は、吸湿性・放湿性にあります。湿度が高くなる梅雨の時期や、たくさん汗をかく夏場でも、湿気を吸い取って快適な状態をつくってくれるのです。
また、クッション性や吸音性にも優れているため、家の中を走り回る小さな子供がいるご家庭におすすめです。
燃えにくい・抗菌消臭など天然素材ながら色々な機能がありますね。

デメリットは他の素材と比較した場合少し価格が高い点です。
また無駄毛(遊び毛)が出やすくなっている点や天然素材特有の匂いなどがあります。
遊び毛に関しては掃除機や粘着ローラー(コロコロ)などで手入れしているうちに落ち着いてきますし、
匂いに関しては風通しの良い所で陰干ししていただく、またラグを重曹を敷き詰めた段ボールに入れ数日保管していただくと匂いが落ちついてきます。


→ウール素材ラグ特集

2.ナイロン(Nylon)




メリット
・強度 摩耗に非常に強い
・繊維自体のコシが強い
・無駄毛(遊び毛)は出にくい
・ホコリや汚れが着きにくくまた落ちやすい
・速乾性に優れている

デメリット
・静電気が起こりやすい
・ハリやコシががあまり無い
・紫外線等に強くない

まとめ
ナイロンのメリットとして、丈夫さと汚れにくさなど多数メリットがあります。
特に丈夫さはラグ素材の中で、踏まれたり引っ張られたりしてもへたりません。
またホコリがたまりにくく、油汚れもつきにくくなっています。
そのためダニなどの害虫がつかないのもポイントでしょう。

ただし、デメリットとして静電気は起きやすい素材になっています。気になる方は、静電加工を施したものを選ぶと良いでしょう。
紫外線にも強くないため、設置場所や保管場所に気を付けましょう。


→ナイロン素材ラグ特集

3.ポリエスエル(Polyester)



メリット

・化学繊維のトップと言っても過言ではありせんしわになりにくく染色製もいい
・他の素材と比較し低価格
・無駄毛がほとんど出ない
・他の繊維との組み合わせが容易
・最近はシルクタッチ(マイクロファイバー繊維)、綿(コットン)麻(リネン)素材などに近い表現も再現できるようになっている

デメリット
・静電気が発生しやすい
・吸湿性が高くない

まとめ
コットンや麻のような質感を楽しめる合成繊維です。
形態安定性があり、シワができにくいことが特徴。
ほかの合成繊維と同様に、カビや害虫にも耐性があります。

ただデメリットとして静電気が発生しやすく、吸湿性は高くありません。
その分、水に濡れても乾きやすいというメリットがあります。
最近は今のポリエステルは水分も吸いますのでキッチンマットやバスマットにも使用されています。

ポリエステルは科学繊維のNO.1と言っても過言ではない繊維です。
もちろんカーペットやラグを始めオーダーカーペットピースカーぺットタイルカーペットなどにも多く使われております。
実用性で言うと、ポリエステルっは他の繊維と比較し非常に優れていて、かつ安く、加工もしやすい、更ににしわになりにくく丈夫で洗濯もOKです。
ただ環境面から言うと石油製品は燃やすと風害物質が出るのがマイナス面でしょうか。



4.ポリプロピレン(Polypropylene)




メリット
・非常に軽く水に浮く繊維
・汚れがつきにくい
・日焼けなどの変色が少ない
・大量生産が可能
・弾性、柔軟性 摩擦に強い繊維

デメリット
・耐熱性には乏しい(熱で溶ける)
・吸水性が無い
・肌さわりがいまいち

まとめ
軽さはラグ素材の中では断トツで軽く、水にも浮いてしまうほどです。
汚れもつきにくく、カビなどの心配もありません。
ポリプロピレンは繊維にする前に着色する方法でつくられるので、日焼けによって色が変わってしまうことがないのも大変魅力的です。
窓際や日当たりの良い部屋に置いても、長く購入時の状態を保てるでしょう。

デメリットとして、吸湿性やクッション性ではほかの素材に劣ります。
また、火や熱に弱く肌触りもあまり良くないという弱点もあります。

現在は先の紹介したポリエスエルよりもカーペットじゅたんなどでは 大部分をしめている化学繊維です。
その理由はあっと的なコストパフォーマンス(価格が安い事)につきると思います。


5.アクリル(Acrylic Resin)




メリット
・科学繊維なががらウールに近い風合いを出せ、ウールよりも安価。
・強度が強く摩擦やひっぱりに対しても耐久性がある
・繊維の抵抗力が強いため虫や細菌などに影響されない
・吸湿性が低いので濡れても乾きやすい
・色あせしにくい

デメリット
・無駄毛(遊び毛)が出やすい
・耐熱性には乏しい(熱で溶ける)

まとめ
化学繊維でありながら、ウールに近い風合いを実現できる素材です。
価格もウールに比べて安価になる傾向にあるので、手が出しやすいことが魅力となります。
カビや害虫にも強く、保湿性やクッション性に優れています。
素材がとても柔らかくシルクタッチで肌さわりもいいうえに光沢もあるのでラグに適した繊維だと思います。

熱に弱いこと、そして購入したては無駄毛(遊び毛)が多く出てしまうことが難点です。
ですが、遊び毛に関しては掃除機や粘着ローラー(コロコロ)などで手入れしているうちに落ち着いてきます


6.コットン(綿)




メリット
・肌さわりが良く、肌に優しい
・静電気が起きにくい
・耐久性に優れている
・熱に非常に強い

デメリット
・縮みやすい
・しわになりやすい
・長時間日光にあたると変色しやすい

まとめ
コットンは、優しい肌触りで、肌の弱い方や赤ちゃんが直接触れても問題ありません。
冬場でも静電気が起きにくく、季節を問わず使うことができます。
耐久性にも優れており、熱にも強いメリットがあります。

デメリットは湿度の変化で伸縮し、またシワになりやすいです。
日光に長時間あたると変色してしまうのも注意が必要です。


7.麻(リネン)



メリット
・麻(リネン)は通気性がある
・水分の吸収性や発散性に優れる
・しゃり感があり水に濡れて強度が増す

デメリット
・しわになりやすい
・摩耗すると毛羽立つ

まとめ
リネンはカーペットやラグなどではほとんど使用されることがない繊維ですが、一部混合したりする物もあります。
コットンと同様にさらっとした感じのカーペットを探していたら麻の混紡をお勧めいたします。


8.シルク(絹)



メリット
・なめらかな肌さわりと美しい光沢がある
・軽くて柔らか
・染色性がいい
・吸湿性がいい

デメリット
・価格が非常に高い
・家庭での洗濯は困難
・変色しやすい
・虫に食われやすい
・日光で黄変する

まとめ
繊維の中でも最高級品の繊維シルク。
カーペットやラグでは今はほとんど手織り系のものしか使用されておりません。
中国段通やペルシャじゅうたんなどで高級なカーペットに使用している事がほとんどです。
特にペルシャ絨毯ではクムシルクが有名で、中国段通ではシルクは120段以上の打ち込みのものに多く使用されており非常に根強い人気があります。

とても高価な割にデメリットも多く、管理も大変なのがシルクの特徴。
ですが、そのデメリットをも超える生地の高級感、ぜひ一度お試しください。

9.い草



メリット
・調湿効果
・消臭効果
・空気浄化

デメリット
・長時間日光にあたると変色しやすい
・表面がささくれてくる場合がある
・乾かしたり等ケアが必要

メリットとして、調湿や消臭といったうれしい効果があります。
湿気だけでなく悪臭も吸着するため、汗の匂いやペットの匂い、タバコの匂いなども軽減。
カーペットやマットのように常に敷いておかなくとも、サッと敷ける手軽さも魅力です。
暑い夏場に寝るため布団の下に敷いて使うこともあります。

デメリットは日焼けしやすく、また乾かしたりケアをしないとカビなどの原因となります。


総まとめ


カーテンとは違い直接肌に触れる物なので、ラグやカーペットの肌触りはとても重要なポイントです。
実際に触っていただきたい所ですが、インターネット販売の場合はそうもいきませんので、上記の素材の説明が少しでもラグ・カーペット選びの参考になれば幸いです。

近年では欧米のようにデザインを重視して、土足で使うラグも増えてきています。
その中でお気に入りの1枚を見つけていただきたいです!

では、本日はこのへんで!
ちなみに私が若い頃は今でいうラグは【ゴザ】でした。。。